日本人は中学・高校の6年間（学校によっては小学生から）英語を習っているにも関わらず、大人になってもほとんどの人が英語を習得できていませんよね。
でもこれって冷静に考えてちょっとおかしくないですか??
私が、日本に来ている留学生や海外にいる日本語学習者の人と話したとき、みんな本当に日本語が上手でびっくりしたんです！
まるで日本人みたいに、ペラペラなんです。私が知らない日本語の意味まで教えてくれました…笑
私はその時英語を勉強し始めたばかりで、「どれだけ時間をかけたらこんなにも外国語をマスター出来るようになるんだろう？」と疑問に思い、彼らにどれくらいの期間日本語を勉強したのか質問してみました。
するとなんと、彼らは全員日本語を勉強し始めて1～2年だったのです！
驚愕でした…。でも私はその時、「彼らはずば抜けて頭がいいんだ、だからすごいんだ」と思っていました。
しかし、いろんな人の話を聞いていくうちに、外国語を短期間で習得できる人には共通するプロセスや行動、考え方があることが分かりました！
そして、それらは残念ながら日本の英語教育とは真逆だったのです…
この記事では日本の英語教育の問題点、そして英語力を上げるにはどうすればいいのかを書いていきたいと思います。
これからの英語学習にぜひ参考にしてください。
人間が言語を習得するプロセスは「聞く→話す→読む→書く」
あなたは学校でどんなふうに英語を勉強しましたか？
教科書を読んで、ノートに書きとって、単語とかを覚えて…
そんな感じじゃないですか？
少なくとも私が中学生・高校生のときはそうでした。
では、あなたはどうやって日本語を習得しましたか？
気がついたら習得していましたよね。
でも、絶対にはじめは「聞く→話す」のプロセスから入っていたと思います。
そして、幼稚園・保育園や小学校で、本や教科書を読んだり、ひらがなや漢字を習って「読む→書く」というステップを踏みますよね。
そうなんです。これこそが人間が言語を習得するプロセスなのです。
日本の英語教育ではこれを完全に無視し、「音」よりも「文字」を重視しています。
それによって、外国人がとても簡単な英語を話しているのにも関わらず、日本人は相手が何を言っているのか聞き取れないのです。
それは、あなたが英語の文字を読んで想像した音と、ネイティブの発音する実際の音が全く違うからです。
もしあなたがこれから英語を習得したいと考えているなら、まずは「文字」より「音」から入ることを意識してください。
英語の上に表記してあるカタカナは読んではいけない
もう一つ、日本人が英語を聞き取れない最大の理由は、「カタカナ」にあります。
中学生になって英語の授業が始まったときに配られた教科書、きっと英文の上にカタカナで読み方が書いてあったと思います。
それにより、日本人はもはや本当の英語の発音を知ることなく、ネイティブに理解されない発音を植え付けられてしまうのです…
日本語と英語の発音は別物です。英語の発音の中には日本語にはない発音もたくさんあります。
英語の上にふってあるカタカナはこじつけて書いてあるだけで、実際の音とはかけ離れています。
例えば「the」、これはなんと読みますか？
教科書にはよく「ザ」と書かれていますが、そんなふうに発音をしているネイティブを一度も見たことがありません。
実際には「ダ」に近い音に聞こえます。
ですが、発声方法（口の形と舌の位置）は日本語の「ダ」とは全然違うのです。
とにかく、英語の上にふってあるカタカナを信頼すると痛い目をみます。
何度も言いますが、発音に関しては文字情報よりも先に「音」を習得してください。
「ミスしないこと」ではなく「相手に伝わること」を考える
学校での英語のテストは得意でしたか？
少しでも文法が違ったり、スペルが違っていたり、習った表現を使っていないと×されて減点されて…
きっと「英語は意味がわからない」「難しいから頭がよくないとできないんだ」などと、自信がなくなって楽しくない、と思ってしまった人は私だけではないでしょう。
言葉はツールです。周りの人と意思疎通をするための道具にすぎません。
だから、意思疎通ができればそれでいいんです。
しかし、テストでちょっとしたミスを指摘され続けてきた日本人は、「完璧な英語を話さなくては…!!」と身構えてしまいがちです。
たまに外国の方が、「日本人は愛想がない」「話しかけようとすると逃げられる」なんて言っているのを聞きますが、それは外国人が嫌いなのではなく、「自分の英語が間違っていたら…通じなかったらどうしよう」という不安からだと思います。
でも、そんなのもったいないですよね。
相手と楽しくコミュニケーションをとることが会話の醍醐味です。
あなただって、外国人と話すときに相手に完璧な日本語の文法は求めないですよね？
それよりも、一生懸命あなたの話を理解しようと楽しそうに話してくれた方が嬉しいはずです。
私が見てきた言語の習得が早い人は、みんな間違いを恐れずにアウトプットができる人です。
「間違えたらどうしよう」よりも、「この人と仲良くなりたいな」という気持ちを大切にしてください。
まとめ
短期間で英語力を上げるのに大切なこと。
それは、人間の言語習得のプロセスを守ること。
そして、完璧な英語を意識せず、相手に伝えることを大切にして、会話を楽しむこと。
これを意識するだけで、あなたの英語力は短期間でかなり変わると思います。
一緒に英語習得を楽しみましょう！
